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eduCycle エコクラフトパックプロジェクト

コラム

みんなに広がれ、環境教育

私たちサティスファクトリーが進めている環境教育。それはひとつの事業ではありますが、多くの人びとに知ってもらうことで、みんなにとって意味ある取り組みにもなればいいと私たちは考えています。そこでメディアコンサルタントであるとともに、子育てと社会の関わりを優しい語り口で伝えている境治さんに、私たちの活動についてわかりやすい記事にしてもらいました。二回に分けてお届けする第一回は、eduCycleの概要についての記事です。

捨てたら、ゴミになる。
作ったら、モノになる

ゴミで悩むなら、ゴミを出さない社会を作ればいい、という新発想。

環境問題の原点は、ゴミの問題にある。そして私たちが普通に生活するだけで、毎日たくさんのゴミが生まれてしまう。料理をすれば食材パックがゴミになり、日用品を使い終わると容器がゴミになる。それはもう、仕方ないのだろうと思ってしまう。例えば貝塚だって、大昔の私たちが生み出したゴミが遺跡になったものなのだから。大げさに言うと、文明を手に入れた瞬間から人類は、ゴミをまき散らしながら暮らすしかなくなったのだ。だが、サティスファクトリー社でeduCycle事業に携わる三人の女性たちは私にこう言った。「そもそもゴミを出さない社会を作り上げることが大事だと思うのです。」なるほど、それは新しい発想だと感心した。だが、どうしたらそんなことができるのだろう。少なくとも、私たち個人の生活では、具体的にイメージできそうにない。

ゴミになる前に、企業から資材を回収する。

そこでeduCycleチームが対象として考えたのが、企業だ。様々な企業が活動する中で、どうしても処理しなければならない資材がある。壁紙、ボタンなどのサンプルとして使っていた資材、製品を作り出す際に切れ端となった木材や布地といった資材は、決して汚れたり悪くなったわけではなくても不要になるとゴミとして捨てざるを得ない。企業としてももったいないと思っても、使いようはないのでゴミとして出していた。処理にかかるコストも年間で莫大になる。

そうした企業に声をかけて、不要な資材がゴミになる前に提供してもらおうと考えたのだ。それを子どもたちの工作の材料にしてもらえば、環境教育の一環にできるはず。だが当初はそんなニーズを持つ企業がなかなか見つからず苦労した。やがて丹青社、平和紙業、SHINDOなど数社が協力してくれることになり一気にプロジェクトは具体化したそうだ。誰かが信じたことが正しければ、賛同してくれる誰かも必ず見つかる。三人の考えが間違っていなかったことを、協力企業の皆さんが証明してくれたのだった。

捨てずに、作る。その楽しさを、子どもたちに感じてもらいたい。

eduCycleの活動は、企業から集めた不要な資材を工作に使うイベントとしてスタートした。商業施設や企業のショールームなどで、子どもたちを集めるための催しとして採用され、好評を得た。だがeduCycleの目標は、環境教育だ。子どもたちに環境問題について少しでも学んでもらい、未来に受け継いでもらいたい。そこで、保育園や小学校の授業の題材に取り上げてもらう「エコクラフトパック」を企画。まずどの素材でどんなモノを工作すればいいか、モデルとなるプランを大学生に考えてもらうためのワークショップを開催する。そのプランを元に小学校の授業で不要な資材を使って工作をしてもらい、さらにその延長として社会科の時間のようにゴミの問題について子どもたちに学んでもらおうという流れだ。だが小学校で実際にやってもらうために、どのように授業を構築するのかがわからない。そこで小学校の先生方に意見を聞き、環境教育の専門家である東京学芸大学の小澤紀美子名誉教授のアドバイスも受けながら、環境教育のプログラムを時間をかけて作り上げた。

東京都のモデル事業に選ばれ、工作に興じる子どもたちの笑顔に触れる。

「エコクラフトパック」のアイデアを見て、以前からeduCycleチームを支援してくださっている日本デザイン機構・事務局長の佐々木歳郎氏が、東京都の「持続可能な資源利用に向けたモデル事業」への応募を勧めてくださった。思い切って応募してみたところ、なんと見事に選出。実施期間は2016年10月から2017年1月までだ。そこでまず、大学生を集めるワークショップを実施。学生を集めるのに苦労したが、34名の学生が参加してくれ、新鮮なアイデアを出してもらうことができた。さらに、授業を実施してくれる小学校を探した。その際には、再び小澤名誉教授や全国小中学校環境教育研究会の棚橋乾氏のお力を借りることで、参加校を増やすことができたそうだ。こうして手を挙げてくれた荒川区立第二瑞光小学校で12月20日、社会・図工の時間として1時間目から3時間目までを使って「エコクラフトパック」を使った授業が行われた。環境教育と聞くと難しそうで楽しめないのではとのイメージを持ちがちだが、子どもたちはのびのび自由に発想し、工作を楽しんでくれたという。eduCycleチームの思いが子どもたちに届いたようだ。捨ててしまうとゴミになってしまう資材も、実際に使えるモノにできる。その楽しさを通じて「ゴミを出さない生活に変えていかなければ」という考え方が、子どもたちの胸にしっかり刻み込まれたに違いない。

さてこうなると、「エコクラフトパック」の授業を実際に見てみたくなる。次回の記事では、ぜひ取材して文章にしてみようと思う。

※第2回の記事はこちら

プロジェクト参加者
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    子どもたちへの環境教育ツールが増え、環境への貢献につながるとともに、廃棄物の低減にもつながります。

  • エコクラフトパックを
    使用したい!

    子どもを楽しませながら、循環型社会を構築する次世代の人材育成をすることができます。

  • 新しいエコクラフトパックを
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    教育面・デザイン面でプロジェクトに関わることができます。

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